飯切り。

春ちらし

ひとり暮らしの時は、まず使うことがなかったけれど、
嫁いで、飯切り(飯台)を使うことが増えた。
こどもが生まれ、家族が増えて、さらに出番が増えた。

気軽に買えるお値段のものではないので、
数年間、逡巡していた気がする。

いつだったか、主人の祖母に「お祝い事のときは飯台でちらしずしがいいよ。」と
教えてもらって以来、なにかあると、豪快(すぎる)ちらしを作っている。

昨年、ヨルカさんで開催した「お米農家やまざきさんのおにぎりワークショップ」の時、
料理家のフルタヨウコさんが、土鍋で炊いたごはんを飯台にうつして、
それをおにぎりにするのが、温度的&水分量的にいいよと教えてくださった。

そうだ、もっと日常的な道具として使えばいいんだな。

そして、やっと出会えた、マイ・ベスト・メシキリ。
神楽坂のjokogumoさんで。
徳島のゆかい社中そらぐみ×司製樽さんの作。

あれから、ずっと大事に使ってます。

ある日のちらし。
この日は、朝から ちょっといいことあって、心も晴れ晴れ。
やっと春がやってきて、庭の草花も一斉に咲いてる。

気分がいいので「お昼は、ちらしにするよー」と声をかけたら、こどもたちも大喜び。

家にあったほうれん草やちくわなど、庶民派食材で、ささっと作る。

仕上げに、庭で木の芽を摘んできて、手のひらでたたく。
爽やかな香り。 いい季節。 まるごとぜんぶが、ごちそうです。

2014.04.23