2016.06.02
お米は、種。

籾から発芽

田植え応援に来てくださった方が、いちばん驚かれるのは、お米の種がお米だということ。

「胚芽米」や「五分づき米」というお米の精米具合をご存知ですか?
お米一粒の中で、ちょこっと色味の違う「胚」部分から、芽が出る。続いて、根も出る。
この写真では上が新芽。下が根っこ。どちらも、ものすごいスピードで細胞分裂して成長する。

その他の玄米みたいな部分には、胚乳が詰まっている。
お米自身の養分をパワー源にして、芽や根がすくすく育つ。
そして、芽は苗になり、稲になり、秋には、この一粒から千粒のお米が生まれる。

お米は、それだけの栄養を蓄えている、豊かな食物であり、とても逞しい植物なのです。

昨秋の鬼怒川決壊・増水前と増水後に収穫したお米。
今期、おこめやま家では、その両方を籾種(もみだね)にして、水温管理をして発芽させ、
籾蒔きをしました。

消毒剤などの薬は使わず、温湯消毒のみ。
水没後に収穫したお米から芽がでるか、苗がしっかり育つか、気がかりだった。
苗箱+土の布団の中で、籾からでた新芽はすくすく育ち、土の間を縫って顔を出し、高さ15cm超。
根張りのよい苗になった。

そして、やっとこさ、田植えまでたどりついた。

まだまだ始まったばかり。
稲作って不思議の連続です。