梅雨が明けて、早朝から、蝉の声。
ジリジリ照りつける、夏の日差し。
よし、やるならいましかねぇ! (邦衛さん風に)
ビューティフルハミングバードの
「ウメボシジンセイ」を娘と歌いながら、土用干し。
今年は、完熟梅を、重しなしでつけ込んでみました。
ぷっくり ふんわり つやつや。
しあわせのまんまるです。
おいしい梅干し、育ちますように。
三日三晩、雨降りませんように。
ある日の、夕刻。
たしなめられて、スネる娘。2歳半。
かぁちゃんが大事に育てている、梅しごとの瓶に八つ当たり。
びーびー泣くフリしながら、偶然を装って、蹴っております。
お嬢さん、それは、ボーリングのピンではないのですよ。
ひとり暮らしの時は、まず使うことがなかったけれど、
嫁いで、飯切り(飯台)を使うことが増えた。
こどもが生まれ、家族が増えて、さらに出番が増えた。
気軽に買えるお値段のものではないので、
数年間、逡巡していた気がする。
いつだったか、主人の祖母に「お祝い事のときは飯台でちらしずしがいいよ。」と
教えてもらって以来、なにかあると、豪快(すぎる)ちらしを作っている。
昨年、ヨルカさんで開催した「お米農家やまざきさんのおにぎりワークショップ」の時、
料理家のフルタヨウコさんが、土鍋で炊いたごはんを飯台にうつして、
それをおにぎりにするのが、温度的&水分量的にいいよと教えてくださった。
そうだ、もっと日常的な道具として使えばいいんだな。
そして、やっと出会えた、マイ・ベスト・メシキリ。
神楽坂のjokogumoさんで。
徳島のゆかい社中そらぐみ×司製樽さんの作。
あれから、ずっと大事に使ってます。
ある日のちらし。
この日は、朝から ちょっといいことあって、心も晴れ晴れ。
やっと春がやってきて、庭の草花も一斉に咲いてる。
気分がいいので「お昼は、ちらしにするよー」と声をかけたら、こどもたちも大喜び。
家にあったほうれん草やちくわなど、庶民派食材で、ささっと作る。
仕上げに、庭で木の芽を摘んできて、手のひらでたたく。
爽やかな香り。 いい季節。 まるごとぜんぶが、ごちそうです。
2月8日。
朝から、雪。
夜まで、ずっと、雪が降る。
ばっちり寒いので、家ごもりして、お味噌を仕込みました。
今年は、念願の『木の樽』で、寒仕込み。
道具バカのハートが射抜かれてしまった、この味噌樽、かっこいいでしょう。
うちのお櫃も作っていただいてる司製樽さんの味噌樽です。
銀座・松屋で開催された 手仕事直売所で見惚れて、
神楽坂jokogumoさんで、お願いしました。
老舗の職人さんも、大きな木製の味噌樽使ってるもんなぁ。
使い続けることで、いい常在菌が住みついてくれて、たまりも美味しいのができるそうな。
道具をめでる。使って喜ぶ。おいしいがうまれる。
日々のなかに、こんな愉しみがあるなんて。ぐふふのふ。
今年は2回に分けて、計15kg分仕込む予定。
司製樽さんに作っていただいた味噌樽と、市川孝さんの壺で、お味噌を仕込もう。
木樽と陶器。どんな違いが出るか、楽しみ。
前日、材料を前に、イタズラする気まんまんの2歳。 手つきが…。
司製樽さんの味噌樽も昨夜から浸水させて、スタンバイOK。
煮るか蒸すか迷ったのですが、友人の助言を受けて、今年も「煮る」に決定。
圧力鍋で20分ほど。
ゆであがったおまめの、美味しいこと。美味しいこと。
こどもたちが、どんどんおかわりをせがんでくるほど。
素材の旨味だけで、ごちそうです。
塩をまぶしておいた高木糀商店さんの白糀と、つぶした大豆を、手で混ぜます。
味噌玉の空気を抜きながら、樽に投入。
ブンッ! ビシッ! バシッ!あっ はずれたー!と、こどもたちも大盛り上がり。
最後は、塩水にひたした和紙を絞って、蓋をしました。
その上をラップでガードして、さらに、重しをのせる。
こちらは、市川孝さんの白瓷壺。
福井越前マルカワ味噌さんの玄米麹と自然栽培大豆、モンゴルの塩で仕込みました。
熟成を種々試したく、これは、淵キッチリまで酒粕で蓋。
この酒粕が一年後、超絶美味に育ちます。
糀+味噌+酒粕+たまり の かぐわしい風味。
そこに魚を一晩漬け込んで炙ると、えもいわれぬ味わいが増し、たまらないおいしさに。
味噌づくりは、そんな嬉しいオマケもできちゃうのです。
今日は、ホタテ。ごはんのおともに。お酒のつまみに。最高です。
そんなこんなで、甕やら、壺やら、樽やら。ずらり。
涼しくて、風通しのいい(うちでは土間)にて、一年間、熟成。
ちなみに、これは去年のお味噌。
これがもう、うんまいのなんの。
手前味噌でやんすが。。。
味噌仕込み+それにまつわる試行錯誤。
手間はかかるけど、毎年続けたくなる、我が家の元気のもと。 おいしいのもと。
今年も、仕込めてよかった。 ほっ。