眠る稲粒。

出穂前 9373
苗がすくすく育って、葉っぱのような、茎のような部分ができます。 
それが、葉鞘。
葉鞘(ハザヤ)の中にぎっしり詰まって、眠る稲粒。

7月の終わり~8月のはじめ頃になると、
稲は葉を増やすのをやめ、茎のなかで穂をつくりはじめ、
穂にはお米の入れ物の籾殻(もみがら)ができます。

やがて穂は、葉鞘から生まれでるように、外へ出て行きます。 それが、出穂。

そして、穂の先の方から ちいさな花が咲いて、
葯(やく)から花粉が飛び出し、柱頭にくっついた花粉は発芽し、
花粉管を伸ばし、花粉の中の核を子房内の卵に届けます。
ここで受精し、お米が大きくなっていきます。
稲の花は、午前10時頃に最も多く開花し、昼頃には閉じてしまいます。 
たった2時間ほどの花の命。

今年も、この神秘的な時間を見れて、なんだかうれしい。
あぁ、植物には、神様が宿っているんだなぁ。と想う瞬間。
出穂 8946

2013.08.19