苗がすくすく育って、葉っぱのような、茎のような部分ができます。
それが、葉鞘。
葉鞘（ハザヤ）の中にぎっしり詰まって、眠る稲粒。
７月の終わり～８月のはじめ頃になると、
稲は葉を増やすのをやめ、茎のなかで穂をつくりはじめ、
穂にはお米の入れ物の籾殻（もみがら）ができます。
やがて穂は、葉鞘から生まれでるように、外へ出て行きます。 それが、出穂。
そして、穂の先の方から ちいさな花が咲いて、
葯（やく）から花粉が飛び出し、柱頭にくっついた花粉は発芽し、
花粉管を伸ばし、花粉の中の核を子房内の卵に届けます。
ここで受精し、お米が大きくなっていきます。
稲の花は、午前１０時頃に最も多く開花し、昼頃には閉じてしまいます。
たった２時間ほどの花の命。
今年も、この神秘的な時間を見れて、なんだかうれしい。
あぁ、植物には、神様が宿っているんだなぁ。と想う瞬間。
本年度、最初にやってきてくれた、田んぼの‘草とり団’です。
作業のあと、みんな泥んこの記念写真。
草とりは、果てしなくキツイ作業なので、こうして応援団が来てくれると、
ほんとうに、うれしい。 くたびれはててた身体にも、不思議と元気がでる！
応援のきもち、ありがたやー。
さすが職人気質で、もくもくと草とりしてくださった
ハンモックリフレのkikuyaさん。
ん？それって面白そうだけど、なに？と思われた方に、御説明。
ハンモックにくるまれたまま
心身のバランスを整える効果のあるリフレクソロジー（足裏～足首までの足裏健康法）を
してもらえるのですよ。 これがも～ 気持ちいいのなんのって。
疲れがたまってるひとには全身コースもオススメです。 あーまた施術うけたい！
senkiyaに、月１出張してくださるそうなので、東京下町＆埼玉方面のみなさま、ぜひ。
いつか、田んぼでハンモックリフレも、やってもらいたいなぁ～。なんて企み中。
そして、もう５年も！うちの田んぼ仕事のお手伝いに来てくださってる
手作り靴屋のuzuraさん。
今回は、uzuraさんの手作り靴教室の生徒さんも。 パワーのある男子、大歓迎です！
uzura家も、みんなバリバリの職人気質。
田んぼと会話してるみたいに、草と向き合ってる。 たんたんと。
その姿をみていると、作り手さんはすごいなぁ…と、いつも静かに感動してしまう。
uzuraさんの靴は、個展または工房で、みて、はいて、足にあわせて、つくってもらう
というオーダーメイドなので、出会える機会はとても貴重。
札幌での個展が終わったので、次に東京での個展が待ち遠しいなぁ。と思っていたら、
ちょうど今、『女性靴職人展』という展示（銀座マジソンビル）で数点みれるそうです。
詳しくは、うずら日誌「手作りの靴屋」をご覧下さい。
うちの田んぼは、人に恵まれてるおかげで、お米が美味しく実ってくれてる気がする。
手をかける人の気持ちって、作るものに伝わってるもんね。
おこめにも、くつにも、からだにも。
朝靄のかすむ田んぼ。
まだ薄暗い早朝に 羽化した 蜻蛉。
レース編みのような美しい羽根が、曲っているのは、うまれたてだから。
稲に しがみついて数時間。 風にゆられる。
羽根の朝露が渇く頃、風にのって、ふわっと飛び立つ。
新緑色の稲が 海のように波打つなか、朝陽をうけて輝く 宝石のよう。
美しさに、見惚れてしまう。
昨日は、夕方から天気大荒れの予報だったので
もう強風吹き荒れてるだろうと覚悟しつつ、茨城の田んぼへ。
意外なほど、無風。 そして小雨。
太陽も重い雲に隠れていたので、野良仕事に最適でした。
5月に植えた苗、もうこんなに育っています。
水面には、藻や水草も。
薬に頼らず育てるには、これが大事なんです。
トンボも、稲にしがみついて羽化してる。
生まれたてのトンボ、ガラスと糸で細工したブローチみたいで、ほんとうにキレイ！
稲の根元、よくよく見ると、
稲が吸うべき土壌の栄養を横取りする、にっくき雑草の姿も…。
ほれ、このとおり。 稲そっくりに育ってる、ヒエ。
根張りも、すごい。
地道にとってきましたが、ここ数日でニョキニョキ育ってきちゃいました。
そろそろ、草とり団のみなさまに集結していただかねば…。
今年も、雑草との熱い闘いを繰り広げることになりそうです。
